ホームページを業者に依頼して制作するぞ~!と思ったときに、テキスト原稿まですべて業者が書いてくれると思っていませんか。
実は、テキスト原稿というのは依頼した企業さん側で準備するのが一般的です(プレアではすべてライティングを代行していますが)。
いや、そんなこと急に言われてもどんなふうに書いたら良いのか分からんし……😱と思ったそこのアナタ。
アナタのために、この記事では、ホームページにおける文章のコツやライティング方法を紹介いたします。
そもそもライティングとは?意識するのはユーザー
「ライティング」と聞くと、文章を書くだけでしょと認識されることが多くあります。
ライティングには明確な定義がありませんので、それも間違っているとは言えませんが、大きく分けると2つの要素があることを覚えておきましょう。
ひとつはターゲットとなるユーザーを意識した「Webライティング」、もうひとつはGoogleなどの検索エンジンで上位に表示されることを意識した「SEOライティング」です。
Webライティングは、ユーザーがストレスなく読み進められるような構成や文章を意識して書くのがポイントです。
SEOライティングは、検索エンジンを意識する文章のため、キーワードを効率的に文章へ入れるなど、ある程度専門的な知識が必要です。
SEOライティングを無理にやろうとすると、キーワードを無理やり文章へ入れてしまい、読みづらくなってしまうことがあります。
通常、ホームページ制作を業者へ依頼したら、SEOについてはしっかりと対策してくれますので(してくれるはず)、まずはユーザーの読みやすさを優先する「Webライティング」を意識して文章をつくっていきましょう。
ターゲットによって構成を考える
いきなり文章を書いてもいいのですが、Webライティングでは「最後まで読んでもらえる文章」と「読み進めやすい文章」が必要です。
そのためにも、文章を書く前に構成を考えておくようにしましょう。
構成とは、どのような流れのページにするかをイメージし、書きだしておくことです。
ここでは、例として自社で開発した「アプリA」の訴求を目的としたケースで話を進めていきます。
Webライティングで有効な文章を書くための構成では、どのようなポイントを考えておけばよいのでしょうか。
ターゲットの選定
まず、自社開発した「アプリA」はどのような人(性別・年齢層など)をターゲットにしたアプリなのかを明確にします。
そして、ターゲットとなる層が抱えているだろう悩みを洗いだし、その悩みに対してどれくらいの知識があるのかも想定しましょう。
例えば「アプリA」が、若年層向け・食べ物の成分を計算するダイエット補助アプリだった場合、「性別は女性」「年齢は10代後半~20代後半」などと選定することができます。
ターゲットの特徴
どのような特徴(悩み・知識など)がある人に向けて書いていくかを考えましょう。
例えば、「ダイエットはいろいろ試してきたが、効果を感じられず何か良い方法はないか悩んでいる人」とします。
知識レベルは「ダイエットに興味はあるが、食べ物の成分を気にしたこともなく知識もない」などとサービスにマッチしたターゲットの特徴を想定しましょう。
読み終えたときの状態
ターゲットが記事を読み終えたとき、どのような状態になっていてもらいたいか(ゴール)を考えます。
例えば、「ダイエットには食べ物の成分を意識することが大切だと知り、成分計算が容易なアプリAをインストールしようとしている状態」などと設定しましょう。
設定することにより、文章の終点を明確にできるので、内容が大きくズレてしまうのを防げますよね。
ページ全体の流れをイメージし構成する
ここからはページ全体の流れについてです。
まず、ターゲットがページにたどり着いたときに、自分に関係があるページだと思わせる必要があります。
例えば「ダイエットはいろいろ試したけど、効果が感じられないアナタ!!」などと、最初にターゲットを絞った「問いかけ」を。
次に「食べ物の成分を意識した食事をすることでダイエットに効果が期待できる」などと「結論」を表示します。
そして「理由」を述べてから、具体的な「方法、アプリの紹介・使用例」や、同じ悩みをもっていた人の「成功例」などを挙げていきましょう。
最後に再び「食事を意識することでダイエット効果が期待できる、それにはアプリAがおすすめ」などと「結論」を入れます。
簡単に並べると、「結論」「理由やメリット(必要に応じてデメリット)」「使用例や成功例、効果など」「結論」の流れですね☺️
内容がわかるタイトルと見出しを考える
次に、タイトルと見出しを考えます。
構成を先に説明しましたが、タイトルと見出しを先に考えてしまったほうが進めやすいケースも多いので、やりやすい方法で進めましょう。
タイトルの考え方は何についてのページなのかがわかるもの、見出しの考え方は見ただけで内容が理解できるものということです。
目次を見ただけで、そのページがどういう内容と流れなのかが、ひと目で理解できるようにしましょう。
タイトルはキーワードを入れる
タイトルは検索結果にも表示されるので、ユーザーが見ただけでクリックしたくなるものや、関連性を感じてもらえるものにしましょう。
ですので、どのようなキーワードを使って検索したユーザーなのかを想像して、そのキーワードをタイトルに含めることが効果的です。
例えば、「ダイエット」「アプリ」というキーワードなら、「ダイエットアプリの決定版 アプリAの3つの強み」などとなります。
また、関連するキーワードも設定したいなら、「ダイエットアプリの効果とは アプリAの3つの強み」などとして「効果」というキーワードも含めるなど工夫して考えましょう。
見出しのルール
タイトルはもちろん1ページに対し1つですが、見出しの数は文章の内容や量などによってさまざまです。
見出しには一般的に「大見出し」「中見出し」「小見出し」と3種類あり、文中に入れる順番にはルールがあります。
例えば、大見出し、中見出し、小見出し、中見出しとはできません(やらないほうがいい)。
小見出しの文章を書き終えたら、再び大見出しから書くのがルールとなっています。
簡単に言うと、大きい見出しから小さい見出しへ順番どおりに並べるということです。
見出しのコツ
見出しは本文で書いている内容をユーザーが理解できるようにしましょう。
例えば、「麺に含まれる糖質が肥満のもと 太りづらいラーメンの食べ方とは」などとします。この見出しなら、ラーメンに含まれる成分で太りやすいのは糖質で、太りづらい食べ方を紹介している内容だと読んでいるユーザーがひと目で判断可能です。
そうすることで、ざっとページ内を見ただけで「読んでみよう」や「わかりやすい」とユーザーに感じさせることができます。
見出しは細かく
本文を見出しで細かくわけて見やすくすることもポイントです。
文字が敷きつめられて読みづらそうなページは、開いた途端に閉じられると考えてもいいでしょう。
論文を調べているユーザーならいいですが、ターゲットはそこではありません。
中見出しや小見出しを上手く使い、読み進めやすいページにしましょう。
極端にいえば、本文を読まなくても見出しだけでページ全体の内容が理解できるくらい見出しをわけることも効果的です。
ユーザーはページにたどり着くと、ざっとページ内を確認し「自分には関係ないページ」「何についてのページか不明」と数秒で判断し、ページから離れてしまいます。
そうならないためにも、ページを開いた瞬間に「読みやすそう」と感じてもらえる見出し構成を考えましょう。
文章は3種類にわけられる
一般的にページ内で文章を書く部分は、タイトル下の「導入文」、各見出しの下に「本文」、最後に「まとめ文」の3種類となります。
各文章は、どのような流れで書くのでしょうか。
導入文章
まず、ターゲットユーザーの悩みや願いに触れ、「私のこと?」と思ってもらえることが大事です。
次に、その悩みに対して解決する方法を提示。
例えば「運動も大切ですが、食べ物の成分を把握し食事をすることで効果が期待できます」などと、解決する方法があると感じてもらいます。
最後に、記事の内容や読むことでどのようになれるのかに触れていきます。
例えば「ダイエット効果が期待できる食事の摂り方を紹介します。
この記事を読めば、正しい食事の摂り方を把握し効率的なダイエット方法が理解できます」などとします。
導入文章だけで、ページの流れが理解できるようにしましょう。
本文章
大見出しでは概要を説明し、中見出しでは詳しい内容の文章を書きます。
中見出しの内容をさらに細かく説明したい場合は、小見出しを使いましょう。
ひとつの大見出しから小見出しまでの内容は、同じ内容のことを書くのが基本です。
内容が変わる場合は、新たに大見出しから書く必要があります。
また、小見出しは、箇条書きなどでわかりやすく書くのも見やすくて親切なことです。
まとめ文章
ページ全体の内容をまとめた文章のことで、訴求も絡めるような文章にしましょう。
「まとめ」なので、どの文章よりも簡潔でページで何を伝えたかったのかが、ひと目で確認できるように書きます。
ここでも、箇条書きを入れて見やすくするのも効果的です。
文章を書くときのポイントや注意点
読み続けやすい文章を書くには、どのようなことを意識して書くべきなのでしょうか。
ここでは、ポイントとなることや注意点を紹介します。
ら抜き言葉などに注意
例えば、「食べれる」は「ら」が抜けている「ら抜き言葉」ですね。正しい表記は「食べられる」です。
また、「食べてる」は「い」が抜けている言葉であり、「食べている」が正しい書き方となります。
このように、抜けやすい言葉には注意しましょう。
同じ単位や言葉を使う
例えば、「100m」とした同じページで、「100メートル」とはせず、「m」か「メートル」どちらかに統一するようにしましょう。
また、「おすすめ」と書いたり「オススメ」と書いたりしてしまうと、同じ読みの言葉に対し違う表現をする「表記ゆれ」となるので注意が必要です。
専門知識がない人でも理解できる内容にする
専門用語などの難しい言葉を使うと、知りたいと考えてページを訪れてくれたユーザーに何も伝わりません。
また、その専門用語を調べるためにページを離れてしまうこともあります。
自分の文章は何のため(訴求目的)に書いているのかを意識し、専門知識がない素人が見ても理解できる言葉を選びましょう。
ひと文は短く簡潔に書く
長い文章は読みづらいと感じる人が多くいます。
文章はできるだけ短くし、内容も簡潔にまとめるように意識しましょう。
また、同じ内容を何度も繰り返してしまうのも、読み進めづらくなる要因となるので注意が必要です。
いい切り表現に注意する
例えば、「このアプリは、ダイエットに効果があります」と断言することは避けるべきです。
事実より良く見せることや、すべての人に効果があるなどの誇張表記は、景品表示法で規制されています。
言い切り表現はしないで「このアプリは、ダイエットに効果が期待できます」など工夫しましょう。
ユーザーを集めるホームページを制作するには、それなりに多くのページが必要となります。
慣れているなら問題ありませんが、ライティングはやはりスキルのいる仕事です。
別途費用はかかりますが、SEO対策も万全なホームページ制作会社に文章を依頼して書いてもらうことも検討しましょう。