【自分で試行錯誤する前に知っておきたい】SEO対策とは、ユーザーの意図に沿うことではない

アベユキノ

執筆者:アベユキノ

【マーケティングコンサルタント/株式会社プレア取締役社長】2016年〜クライアント企業のマーケティング支援に従事。2012〜2015年株式会社リクルートライフスタイル(現・株式会社リクルート)にて広告の企画提案営業、全国営業MVP受賞。SNS戦略を得意とし、Twitterのフォロワー数10,000人超。

ホームページ制作について考えたことがあるかたであれば、一度は通っているであろう「SEO対策」という言葉。

世の中にはさまざまなSEO施策があふれかえっていて(しかも正解と断言できる情報はとても少ないので)わかりにくいのですが、今日は、私がいつもクライアントさまにお伝えする情報をまとめてみたいと思います。

そもそもSEOってなに?

「それはもう知ってるわ!」というかたは、ここは読み飛ばしてください。SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略です。

日本における検索エンジンのシェアは、以下の通り。

検索エンジンのシェアグラフ
引用元: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share
  1. Google 76.59%
  2. Yahoo! 15.24%
  3. Bing 7.5%

Yahoo検索エンジンは、Googleの検索アルゴリズムを採用していますので、実質的に「SEO対策」というのは「Google検索エンジンへの最適化」であることがわかります。

SEO対策を始める前に知っておくべきこと

SEO対策の具体的な方法については良質な記事がいくらでもアップされていますので、ここでは、私が実際の経験から感じているリアルなお話をさせていただきたいと思います。

SEO対策は、あくまでGoogleへの最適化であるということ

昔とは違って、昨今SEO対策は「ユーザーが知りたいことへの最適化」と言われます。「ユーザーが何を悩み、どんな情報を知りたいか考え、それをコンテンツ化しましょう」といった主張です。

もちろん大きく間違ってはいないのですが、正確に言うとそれは少し違います。正確には、

あべ
あべ

「ユーザーが知りたいこと」ではなく、「ユーザーはこれを知りたいはずだとGoogleが考えていること」への最適化です。

ユーザーが知りたいこと、喜ぶことを、他人である私たちが100%理解することはできません。人によって、あるいは状況によって多種多様なニーズがありますし、SEO対策会議ではきっと意見が別れるときもあるでしょう。

そのときぜひ念頭に置いていていただきたいのは、答えはGoogleの検索結果にあるということ。

たとえばこれは、弊社が利用しているSEOツールの画面で、実際の検索結果画面がデータ化されたものです。

「SEO対策 自分で」という検索キーワードでは、Googleは「解決系(どうやったらできるのか、など)」「知識系(〇〇とは?など)」が書かれた記事を上位表示していることがわかりますよね。

SEOツール「パスカル」の画面
SEOツール「Pascal」より引用

ここから外れると、どれだけがんばっても上位表示されることはほぼありません。

迷ったらまずググりましょう。それが、Google先生が「正解だ」と考えた記事の一覧です。

Googleへの最適化だと理解することで変わること

たとえば、上司やクライアントから、「本当に5,000文字も書く必要があるのか? 誰がそんなに長い文章を読むんだ?」と言われたことはないでしょうか。外注のライターさんにお願いしている企業さんであれば、予算取りにも関わってくる部分でしょう。

「誰が読むんだ」に焦点を置けば、

担当者さん
担当者さん

私は読みます

上司さん
上司さん

いや、俺は読まないぞっ

というような不毛な議論になってしまいますが、「Googleはどう考えているんだ」に焦点を置けば、一発で解決。ググればそこに答えがあるからです。

Googleへの最適化は、ユーザーを無視することではない

Googleは、つねにユーザーの役に立つことを考えています。ユーザーにGoogle検索エンジンを使ってもらうことこそが、同社の利益に直結するからです。

なので、安心してGoogleの意志に沿いましょう。そのうえで、自社で考えた「ユーザーが欲しているであろうコンテンツ」を追加するのがベターです。

近年、SNS検索が増えた影響でGoogle検索の存在感が薄れていると言われていますが、それでもまだまだ検索エンジンは巨大なプラットフォームです。上手に活用しながら、ユーザーのお役に立てる情報提供を目指しましょう。