株式会社プレアのアベです!
「オウンドメディア(Owned media)」といわれると「ブログメディア」を思い浮かべるかたも多いかもしれませんが、本来の意味は自社が運営するメディア全般を指します。
その目的は多岐に渡りますが、もとを正せばすべて「ビジネス拡大」のため。どれだけPV数が稼げても、Google掲載順位が上がっても、ビジネスに貢献しないのであれば意味がありません。
今回はその観点から、弊社クライアント企業様での成功事例をご紹介いたします。
・企業のWeb、マーケティング、広報担当者
・中小企業経営者
・問合せの質を上げたいかた
弊社クライアント(転職エージェント)メディア運営の成功事例
まずは、こちらのデータをご覧ください。これは、とある記事ページ(実際のページはこちら)の「スクロール率」を表しています。
※記事中のデータは、株式会社Izul様の許可を頂いて公開しています。
スクロール率とは、該当箇所までスクロールしてくれた読者の割合のことです。このデータを見ると、これだけ長い記事にも関わらず、50%以上のかたがコンテンツ部分の最後まで見てくださったことがわかりますね。
そしてお次はこちら。色温度で該当箇所の「熟読率」を表しています。
赤色の領域は、最も活動量が多く、色がより青みがかり冷たくなるにつれて、活動量が少なくなる領域であることを示しています。
Mouseflow公式サポート
色の変化を見ることで、ページ上のアクティビティのレベルを理解することができます。活動量多いほど、色はより暖色になります。涼しげな色ほど、活動量が少ないことを示しています。
記事部分全体を通じて青い箇所が全くなく、後半でも赤が見えるなどとてもしっかり読まれていることがわかりますね。
この結果だけ見てもこの記事の貢献度が伺えますが、実際に担当者様にお聞きしても、
狙い通りのお問合せが明らかに増えました!
とおっしゃっていただけています(うれしいです🥲)
この記事を制作するに至った背景、課題
このページは、クライアント様側からのこんな依頼にありました。
株式会社リクルート様から【年間最優秀エージェント】に選ばれたので、それをお知らせする記事をつくりたい
リクルート社に転職を考えているかたからの相談件数を増やしたい
最初は「最優秀エージェントに選ばれました」という記事をつくりたいというご要望だったんですね。なのですが、その記事をつくりたいという本当の目的は、「リクルート社に転職を考えているかたからの相談件数を増やしたい」です。
それを踏まえて、ただの「お知らせ」が与えるインパクトは薄いことを、長年の経験から痛感していた私たちがご提案したのはこちら。
「最優秀エージェント受賞」を土台として、読者にとって有益な情報を提供しましょう
「受賞しました」で終わるのではなく、「受賞した私たちだから提供できる情報」とするのです。
(重要)企業の強みが伝わる記事づくりのポイント
方向性が決まれば、構成、取材、ライティングに入ります。これらすべてのフェーズでもっとも大事にすべきポイントはただひとつ。
自分たちにしか出せない情報を出すこと。
自分たちにしか出せない情報とは、
- 実践経験からくる具体的なエピソード
- 事実に対する解釈・持論
プロをプロたらしめるものは、インプット量ではなくアウトプット量(と質)、そしてその経験を解釈して生まれた持論です
具体的なエピソードで説得力を上げる
ネットで拾ってきたような情報を焼き直して掲載するだけでは、いつまで経っても自社の強みは伝わりません。
自分自身の認知を客観的にとらえる「メタ認知」も重要視されており、実際の面接では、
Izul:リクルートへの転職方法
「自分が自分の上司だったら、どういうマネジメントをしますか」
といった質問が出たこともあります。
「リクルート社ではメタ認知も重要視されます」だけではなく「実際の面接ではこんな質問がありました」という具体例まで載せる。
Izulにはリクルート社出身のコンサルタントが多数在籍しており、同社内で実際に使われている評価指標をイメージした面接対策もおこなっています。たとえば「6つのスキル、4つのスタンス」という評価軸に沿った対策をすることで、(後略)
Izul:リクルートへの転職方法
「リクルート社ではこんな評価指標が使われています」だけではなく「リクルート社出身のコンサルタントが多数在籍しているためこんな対策を取り入れることが可能になりました」まで載せる。
これが「具体的なエピソード」です。
解釈や持論でブランディング
事実やありきたりなノウハウだけでは、誰の口から語られても同じです。
では、なぜリクルート社での経験は転職市場で評価が高いのでしょうか。その源泉は、「圧倒的当事者意識」といった言葉に代表される「すべてを自分事として捉える」カルチャーにあります。
Izul:リクルートへの転職方法
「リクルート社での就業経験は転職市場で評価が高い」という事実だけでなく、「なぜ高いのか」というプロ目線での解釈を付け加える。
対して、住まい領域における営業職は、担当クライアントの業績をいかにアップさせるかにコミットすることになります。営業の介在度が高いことから、人材領域と比べると、企画職よりも現場の営業職の力量が重要ということです。単なる物売りだけの営業は避けたい、営業としてクライアントに貢献したいという方におすすめです。
Izul:リクルートへの転職方法
「リクルート社には多種多様な領域・職種がある」という事実だけでなく、それぞれの特徴を踏まえ、どんな人に向いているという持論まで付け加える。
これが「解釈・持論」です。
ちまたでは、1文字1円以下で書いてもらえる格安コタツ記事(取材なしでコタツに座っていても書ける記事)や、AIが書いた記事なんてものが話題になっていますが、それらとしっかり差別化する意味でも、ご自身にしか出せない情報を出していくことが重要です。
オウンドメディアを成功させる記事づくりのポイント4選!
それでは最後に、明日から使える記事づくりのポイントをご紹介いたします。
1. その記事の目的を明確にする
「目的を明確に」……よくいわれることですよね。
でも、この「目的」という言葉。どうもわかるようでわからないといいますか、人によって解釈が異なる言葉だと感じています。
そこで私はいつも、「目的を定めましょう」ではなくこんなふうにお伝えしています。
この記事の公開後、何が起こったら成功か? を明確にしましょう
ちなみに前述のIzul様事例では、「最優秀エージェント受賞の告知ができる」ではなく、「リクルート社に転職を希望する人からの相談が増える」が起こったら成功だと定義されました。
2. 目的を達成するために必要な情報を洗い出す
目的が定まったら、それを達成するために必要な情報は何なのかを考えます。
- 読者は、どんな情報があれば目的の行動をとってくれるだろうか
- 読者は、その情報をどんな見せ方にしたら読んでくれるだろうか
こういった観点から考えることで、前述の事例では「受賞しました」ではなく「受賞した私たちだから提供できる情報」をテーマとすることができました。
3. 記事作成時に使える魔法の言葉
いよいよ記事づくり。自分たちにしか出せない情報を引き出すための魔法の言葉はこちらです。
それに関する具体的なエピソードを教えてください
(事実を踏まえ)それに対するご自身のお考えをお聞かせください
(ノウハウを踏まえ)なぜそれが重要だとお考えでしょうか
もちろん話の流れによって聞き方や内容は変わりますが、とにかく基本は「エピソード」「解釈・持論」。取材から記事を起こす場合はもちろん、おひとりで執筆する場合にも、自問自答するかたちでこの考え方は有効です。
4. 振り返りを徹底し、改善を繰り返す
記事を公開したら、さまざまなデータを確認し、振り返りを怠らないことが重要です。記事一本のみで効果が出ることはほとんどありませんので、メディア全体を俯瞰して捉えて改善を繰り返していきましょう。
事例のような記事をつくってみませんか?
・何を記事にすればいいのかわからない
・興味があるがよくわからない
・記事だけは大量にあるが効果がない
・このままでいいのかわからない
こういったお悩みをお持ちであれば、ぜひお気軽にご相談ください。貴社に合ったオリジナルのご提案をいたします。